2011年8月、医薬品輸出入額、大幅増加を維持
2011/12/9
中国税関データによると、周辺諸国の経済が低迷し続けている中、国内の各種コストは上昇している。8月の中国医薬品輸出入貿易は大幅に増加、輸出入総額は64.1億米ドルに達し、前年同期比44.54%増となった。その内訳は、輸出が38.08億米ドル、同期比37.82%増、輸入は26.02億米ドル、同期比55.65%増となった。
輸出:価格がやや回復
中国医薬品の8月の輸出は高成長を示した。なお、伝統的な大口原薬における輸出価格は下げ止まり、特色原薬(※)の輸出は高成長を遂げ、西洋医薬品製剤の輸出大幅な伸びを見せた。
8月の中国原薬の輸出は22.07億米ドルで、同期比29.82%増となった。一方、伝統的な大口原薬の輸出は好転する傾向であり、平均輸出価格は4.1米ドル/kgに回復した。その中、プロビタミン及びその他のビタミン、ビタミンB12、テトラサイクリン、葡萄糖などの輸出価格は20%以上上昇。ペニシリン工業塩、コルチゾン、ビタミンEなどの価格は下落途中に小幅の上昇傾向が表れた。マクロライド系、テトラサイクリン系原薬は国際ニーズが増加したため、輸出価格は安定していた。同時に、業界内企業の過当競争により、ビタミンC、セフトリアキソン、7-ACA、アモキシシリンなどの価格は相変わらず楽観できない状態で、輸出はまだ低迷している。
なお、特色原薬の輸出はやや楽観的であり、8月に、ラクトン系、ネビラピンなどの特色原薬の輸出は急増加している。ある統計によると、8月の中国特色原薬の輸出量は同期比60%増となり、輸出価格は38%上昇した。従って、一部の特色原薬メーカーの輸出規模は拡大しながら、徐々に国際製薬メーカーとの提携を実現させ、伝統大口原薬に比べ、優勢が明らかで、医薬品の輸出成長を引っ張る新しい力になる見込みである。
西洋医薬品製剤の輸出は顕著に増加したが、8月は最高の2.09億米ドルに達し、同期比62.68%増となった。データ分析によると、西洋医薬品製剤の輸出急増は以下2つの特徴がある。
1つは、先進国への輸出が昨年同期の22.86%から53.4%に急増加し、オーストラリア、EU、韓国、アメリカ市場の増加率はそれぞれ1763.30%、43.73%、50.34%、55.41%となり、オーストラリアは中国の西洋医薬品製剤輸出の最大市場になった。
もう1つは、「三資企業」(外国企業が中国に資本金を出して法人設立する場合 「合弁」「合作」「独資」という三種類の出資方法が認められている。 この三形態を総称して「三資企業」と呼ぶ。)の輸出が急増、8月の増加幅は102.7%に達し、全輸出額の61.9%を占めた。一方、民営企業と国営企業はそれぞれ27.58%と13.69%となった。これは、国際製薬グループは在華投資に拍車をかけ、生産力を原薬から特色原薬と製剤へシフトすることを表している。
また、医療機器の輸出も急成長を維持しており、輸出額は14.18億米ドルに達し、同期比50.88%の高い伸びを見せた。診療設備、医療健康用品、使い捨て消耗品の増加は明らかで、増加幅はそれぞれ43.43%、34.34%、61.52%となった。その中、診療設備の輸出は再び単月最高値を記録し、5.94億米ドルに達した。
輸出市場からみると、EU、アメリカ、日本など主要市場の成長は速く、増加幅はそれぞれ60.7%、38.14%、33.17%であるが、アセアン、中東、ブラジル市場の増加幅は60%に近いため、これから輸出企業が注目する新しいホットスポット市場になる。なお、主要製品において、大口商品(マッサージ機器、消毒綿ガーゼ、注射器など)は相変わらず輸出のトップにランキングされたが、ハイエンド診療設備も急成長し、特にカラー超音波、CT装置、核磁気共鳴装置の輸出量は顕著に増加し、医療機器の輸出リストの上位に上った。
輸入:国内外同時成長
国内外市場医薬品の貿易現状から見ると、世界主要市場の医薬品貿易額が全体的に増加している一方、内需は医薬品輸入を大幅に成長させている。
国際税関GTIデータによると、今年1~7月に主要市場の医薬品輸入額は1400億米ドルを超え、増加幅は10.88%となった。その中、アメリカ、EUの増加幅は昨年同期より緩やかで、それぞれ6.78%と4.59%増、アセアン、日本、ロシア、オーストラリア医薬品輸入は急成長し、増加幅はそれぞれ18.47%、23.96%、25.31%、29.79%だったが、ブラジル市場だけが予想外の0.78%減となった。
世界市場における医薬品貿易額成長の主因は医薬品産業がアジア地域にシフトし、国際製薬グループは投資にさらに力を入れるほか、アジア地域において、原薬が特色原薬に、さらに製剤生産産業にシフトしていく傾向があるため、医薬品の国際貿易額が成長した。今年1~7月に、アメリカ、EU、日本などが公表したデータによると、インド、中国を中心とするアジア地域が製剤市場への輸出増加幅は24.65%に達した。
中国国内では、内需の影響で8月の医薬品輸入が同期比55.65%増となり、7月に引き続き史上最高値を記録した。西洋医薬品製剤、診療設備の国内需要は持続的に大幅な増加を遂げたが、増加幅はそれぞれ71.11%、49.11%。なお、西洋医薬品原料の増加幅は31.01%だが、シェアは22.2%に減少した。輸入価格が引き続き上昇したため、原薬輸入の成長率は制約される。同時に、中国ハイエンド特色原薬が穏やかに発展し、一部は輸入医薬品を代替できるため、原薬輸入成長はある程度制約される。
8月に医薬品輸出入貿易は急成長を遂げたが、外因からみると、グローバル経済回復にはまだ不確定と不安定要因があり、いくつの国際経済組織はグローバル経済成長率の予想を下げるほか、欧米などの経済先進国において失業率は高く、消費も不振である。同時に、中国の大口医薬品生産過剰も目立っているが、この8ヶ月間の輸出総額が32.87%増となり、国際市場の在庫削減にプレッシャーが強まっているため、これからの何ヶ月における輸出成長率は減速する見込みである。
※ 中国で原薬は大口原薬と特色原薬の二つに分かれる。大口原薬は非特許医薬品の原薬であり、主に抗生物質、ビタミンなどを含む。なお、特色原薬は後発医薬品のために提供される特許切れ製品の原薬であり、主にラクトン系、ネビラピンなどを含む。
(出典:医薬ネット)
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