「十二五」計画、医薬産業の急成長を促進

2011/2/21

 2011年、中国は「十二五」計画(第十二次五ヵ年計画:2011-2015年)の段階に入ろうとしている。医薬産業は中国国家の戦略的新興産業として、資本、人材、技術とイノベーション政策などの各方面から、期待が寄せられている。

 中国の医薬産業は改革、開放による経済の急成長に伴い、めざましい成果を収めてきた。2009年、医薬工業総生産額は初めて1兆元を上回り、2010年には記録を更新できると見込まれていたが、各項目においてあらかじめ定められた目標をほぼ実現させたと言える。

 「十一五」計画(第十一次五ヵ年計画:2006―2010年)期間中、中国の医薬対外貿易はすさまじい成長の勢いを加速させていった。化学原料薬、衛生材料・消耗品の輸出量が世界第一位となり、企業の国際化がますます進んでいった。

 医薬産業の内包の、社会に対する影響力はますます大きくなり、国民の社会生活と経済建設において、ますます重要な役割を果たすようになってきた。このことは、次の段階における医薬産業がより高いレベルへと発展するための、充分な基礎を打ち立てた。

 コストと後発の優位性を生かし、中国の医薬産業はこの30年の間で、医薬不足の国から、製薬大国へと変貌する道を歩んできた。同時に、「医薬業界構造調整の加速に関する指導意見」(以下「意見」と称す)が2010年11月9日に公表された後、医薬産業の更なる発展に向けた計画の必要性と緊迫性が、より一層高まることとなった。

  「意見」は工業及び情報化部、衛生部と国家食品薬品監督管理局(SFDA)の三つの部門が共同で制定したものである。その中で、製品構造、技術構造、組織構造、区域構造、輸出構造の五つの方面における構造調整の課題と目標を打ち出し、技術革新の奨励、集中買付けと臨床使用政策の改善、薬価のレバレッジ効果の発揮といった11の方面における保障措置を制定した。

 中国の医薬業界が既に発展の絶頂期に入っていることに、疑いの余地は無い。その必需性に加え、高齢化社会、医薬品と診療方法の向上が、医薬産業の内生的成長をもたらし、財政投入の増加、消費の発展と産業移転といった要素が、中国の医薬業界の発展を加速させることとなる。

 また、優れた市場環境と厳しい参入制度、及び相応する政策支持は、医薬産業の健全な発展における基盤となる。中国の医薬産業は今まさに、このようなチャンスを目の前にしているのである。

  「十一五」計画(第十一次五ヵ年計画:2006―2010年)期間中に、中国医薬産業の発展基盤が全面的に固められ、全体的な生産及び管理レベルは著しく向上してきた。現在、7,346社の医薬品メーカー、13,500社の医療機器メーカーがあり、60種の剤型、4,500余りの品種の化学薬品製剤を生産することができ、製剤の生産能力は世界トップランクに位置している。

 なお、各種バイオテクノロジー製品については300種余りを生産し、その内、バイオテクノロジー応用医薬品が20種余りある。また、X線CT装置、MRI装置などを含めた47カテゴリー、3,000種余りの医療機器製品を生産している。

   2006年から2009年にかけて、中国の医薬工業総生産額は約倍増となり、CAGR(年平均成長率)は約19%であった。2006年、中国の医薬工業総生産額は5,316.9億元、その内、化学原料薬、化学薬品製剤、漢方製剤、医療機器とバイオテクノロジー応用医薬品の製造業がそれぞれ1,048.3億元、1,441.4億元、1,149.7億元、448.7億元と397.7億元の売上となった。

 2009年には、中国の医薬工業生産額は10,382億元に達し、その内、化学原料薬、化学薬品製剤、漢方製剤、医療機器とバイオテクノロジー応用医薬品の製造業はそれぞれ1,837.5億元、2,758.6億元、1,998.0億元、950.0億元と887.2億元の売上となり、全体的にに成長するという順調な態勢を見せた。

 2006年から2009年にかけて、全業界トップ100社において、医薬品メーカーの占める割合は40%未満から42%に上昇し、80億元の規模を超える医薬品メーカーが6社となった。従業者数においても、2006年の140万人から2009年には168万人に増加した。

 2006年から2009年にかけて、医薬品の輸出入は一貫してGDP増幅の2倍を上回るスピードで増加し、CAGR(年平均成長率)は約19.5%に達した。輸出入額は2006年の297.4億米ドルから、2009年には507億米ドルに増え、約70%増となった。

 その内、輸出額は2006年の189.5億米ドルから、2009年には320. 3億米ドルに増加し、CAGR(年平均成長率)が19.1%に達した。一方、輸入額は2006年の107.9億ドルから、2009年には186.7億ドルに増加し、CAGR(年平均成長率)は20%に達した。

 また、貿易特化指数は26~30%を維持し、国際競争力がより一層強まったと言える。医薬品輸出入額の全国全体輸出入における割合は、2006年の1.7%から、2009年には2.6%に上昇し、世界医薬品貿易に占める割合も2%から5%へと上昇した。

 優れた政策と産業基盤は、産業の発展において既に明確な方向を示し、現実的な可能性を提供してくれている。あとは、如何に進めてゆくか、がポイントとなってくる。

出典:医薬経済報

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