2010年上半期の中国医薬対外貿易運営状況

2010/08/12

 今年上半期、中国医薬対外貿易は揺れ動く中にも前進し、全体として2009年来の成長の勢いに引き続き、輸出入総額は前年同期比28.8%増にまで達した。

対外貿易は依然として好調
 税関のデータによると、今年1~6月、中国の医薬品及び保健品の輸出入総額は283.0億米ドルに達し、前年同期比28.8%増、全国対外貿易総額の2.1%を占めた。そのうち、輸出額は188.9億米ドルに達し、前年同期比31.2%増、輸入額は94.2億米ドルに達し、前年同期比24.3%増となっている。輸出額が前年同期に比べ大幅に増加したので、貿易黒字が前年同期比38.8%という大幅な増加となり、94.7億米ドルに達した。

 また、輸出と輸入における三大製品の割合はほぼ同じ状況であった。 (図1、2)

(図1)

  輸出額 同期比 中国医薬品輸出総額に占める比率
化学医薬品 117.8億米ドル 33.9%増 62.4%
医療器械 61.9億米ドル 27.0%増 32.8%
漢方薬類 9.1億米ドル 26.0%増 4.83%

(図2)

  輸入額 同期比 中国医薬品輸入総額に占める比率
化学医薬品 58.6億米ドル 22.5%増 62.4%
医療器械 32.4億米ドル 28.7%増 32.8%
漢方薬類 3.1億米ドル 16.3%増 4.83%

 種類別では、保健リハビリ用品の増額が第一位で、56.5%に達し、その次はバイオ化学薬品で、増額が41.6%であった。化学医薬品の原材料は製剤を超えて、27.1%の増加で第三位となった。

対外貿易に現れている五つの大きな特徴
(一)各項目の対外貿易指標は前年同期に比べ顕著な増加を見せたが、金融危機前のレベルには回復していない。

 上半期、医薬対外貿易業界は持続的に好調で、各種商品の輸出入が前年同期に比べそれぞれ増加を見せた。なお、85%以上の商品は二ケタ台の増加を見せると共に、平均増加額が25%を超えた。

(二)月間毎の輸出入は「V」字型を見せ、折れ線が金融危機前と類似している。 月間毎の傾向を見ると、上半期の主要商品の輸出入額はほとんど「V」字型の穏やかな回復を見せ、その転換期は2~3月であった。バイオ化学薬品の輸出入額は「W」字型の動きを見せ、2月と4月にそれぞれ顕著なダブル転換期が現れた。

(三)大口商品の輸出量は増加したが、価格は下落。 上半期、全体の輸出が安定していたにもかかわらず、数多くの優秀な商品郡は皆同様に、輸出量は増加したものの、価格は下落するといった局面を見せた。

 国内業界における生産過剰、国際市場における供給過剰、新興国による競争激化等の要因を受けて、上半期、中国の輸出において比較的大きな割合を占める医療用原材料等は、祝祭日の影響を受けた3月を除き、月間毎の輸出量は前年同期に比べ穏やかに60%以上増加していったものの、価格は連続して6ヶ月間下がり続け、下落幅は10%~40%となった。

 単価は2008年上半期の3.52米ドルから現在既に2.33米ドルにまで下落。また、大口商品であるビタミン類の原料薬は、今年上半期の輸出額が12.7米ドルで、前年同期比29.5%増となった。輸出量は前年同期比37.4%増となった一方で、輸出価格は5.8%下落した。中でも、ビタミンC、ビタミンAとビタミンB1の価格の下落は顕著であり、それぞれ17.7%、18.0%、12.2%下落した。

(四)輸出地区の状況は依然として安定している。 2010年、中国の医薬対外貿易業界状況は依然として目立った変化はなく、伝統的な大都市の優位性が依然として際立っている。輸出入トップ5の順位はそれぞれ上海市、江蘇省、浙江省、広東省、北京市で、五つの省・市の対外貿易総額は195.9億米ドルで、対外貿易総額の69.2%を占めた。

 五つの省・市の増加幅の最大値は浙江省で、34.9%にまで達し、その他の地域は21~31%増であった。輸出のトップ5は江蘇省、浙江省、広東省、上海市、山東省であり、輸出総額は130.8億米ドルで、全国の輸出総額の69.3%を占めた。中でも、山東省の輸出額の増加幅は最大であり、46.0%に達した。但し、輸出量は前年同期比8.9%の減少で、輸出額の増加の主な要因は、製品の構造変化と価格上昇によるものである。

(五)主要国際市場に対する貿易は穏やかに回復し、貿易黒字は更に拡大しつつある。

  上半期、中国は主な貿易パートナー国に対していずれも黒字を見せ、且つその黒字が持続的に拡大している。アジア、ヨーロッパ、北米の3つの勢力が並立するといった局面は継続して続いており、合計90.9%のシェアを占めている。その内、アジア、ヨーロッパはそれぞれ101.1億米ドルと100.7億米ドルで1位と2位を占めている。

 北米はやや少なく、55.53億米ドルで第3位となっている。輸出入総額は前年同期比それぞれ31.0%、26.5%、28.4%増となった。そのほか、アセアンに対する輸出入額が顕著に増加し、39.5%増となった。

 輸出の対象国・地域で見ると、アメリカ、インド、日本、ドイツと韓国は依然として中国の五大輸出先であり、中国の輸出市場シェアの46.0%を占めている。中でも、アメリカに対する輸出額は35.5億米ドルで、中国の対外輸出の18.8%を占めた。トップ20の国・地域の中で、中国香港が8.6%以外、その他各国・地域は二ケタ台の増加を見せ、半数以上の国・地域の増加幅は30%増であった 。 (図3)

(図3)

 輸入の対象国・地域で見ると、中国の医薬製品の輸入は依然として先進国に頼っていることが明らかになった。トップ5はそれぞれアメリカ、ドイツ、日本、スイス、フランスであり、五カ国の合計金額は中国医薬製品輸入総額の54.6%を占めた。その内、アメリカからの輸入額は17.7億米ドルで、継続して中国での単一国からの輸入第一位となっている。トップ20の国・地域の中で、オーストリアからの輸入額が激増し、前年同期比57.9%増となった。なお、4月と5月の二ヶ月間の増加幅は前年同期に比べ、顕著に拡大した。(図4)

(図4)

出典:中国医薬報

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