2008年7月後半、中国医薬業界重要ニュースまとめ
2008-8-1
一、政策と監督管理
1. 国務院ニュース弁公室:初の医薬品安全監督管理白書を公表
4. 衛生部:震災救援―医療衛生・伝染病予防活動の現段階における成果
7. 衛生部:2009年、中央政府は農村衛生基礎施設建設用に、約27億元前後の資金を投入する予定
1. 国務院ニュース弁公室:初の医薬品安全監督管理白書を公表
2008年7月18日、中国国務院ニュース弁公室は「中国の医薬品安全監督管理状況」白書を公表した。これは中国政府が初めて公表した、医薬品の安全の監督管理状況に関する白書である。白書全文は約1.1万字で、「医薬品の供給」、「品質安全概況」、「医薬品安全監督管理の体制と法制」、「医薬品安全監督管理の政策措置」、「中薬と民族薬の監督管理」、「医薬品安全監督管理の国際的交流と合作」の5つの部分から構成される。
白書は、新しい中国が設立されてから約60年間、特に改革開放されてからの30年間の政府の怠らない努力の成果として、以前の「医師、医薬品不足」の情況が改善され、医薬品の品質安全性を保障する水準も明らかに引き上げられたと指摘。そのほか、中国政府は医薬品品質安全レベルの安定的な向上を促進するため、「医薬品有害反応報告及び監視測定ネットワーク」を設立し、すでに市場に投入された医薬品の品質に対する監督、抜取り検査にさらに力を入れていること、中国政府が医薬品安全監督管理に体制と法制上の保障を提供するため、医薬品安全監督管理体制、医薬品安全監督管理の技術サポート体制、及び法律法規体制の構築と改善を長年かけて行ってきたことを紹介した。
さらに、中国は自国の国情に基づき、海外のノウハウを参考し、医薬品の安全性、有効性、品質管理の向上をテーマに、法律措置を構築し、医薬品の研究、生産、流通、使用など各プロセスが含まれた監督管理制度を設け、中国の「常用医薬品制度」は「全国民が基本的な衛生保健を享有する」という目標を実現させるための、重要かつ基本的な一環だと見なしていると指摘。
白書は、医薬品の産業構造の調整、増長方式の転換、医薬品安全監督管理体制の改革、医薬品の研究開発とイノベーション能力の向上、医薬品安全リスクの防止制御などについて、まだ多大な努力が必要であり、今後、中国政府はさらに医薬品の安全性への監督管理を強化し、国民の健康レベルの持続的向上を促進するため努力すべきだと強調した。
コメント:白書は医薬品の品種、医薬品経営生産企業及び関連担当者に対する審査許可と資格認定制度の実施の重要性を強調した。これらの制度の実施は現在の医薬品業界にとって、企業を分類する効果がある。医療保健範囲内の医薬品を生産する企業、及び新製品を開発する能力を持つ企業は、その利益が保障され、企業の更なる発展が可能になる。しかし、医薬品の配合を少し変更することで、新たな「新薬」として申請する手口を使い、利益を得ようとする医薬品企業にとっては、今後企業の存続が難しくなるだろう。
2. SFDA:ハイリスク医薬品リスク管理計画をスタート
「健康新聞」は、7月18日「中国国家食品薬品監督管理局」所属の「医薬品評価センター兼医薬品有害反応監視測定センター」が「ハイリスク品種リスク管理計画推進運動」の通知を公布したと伝えた。
通知は市場に投入された医薬品の監督管理の実施の一環として、医薬品リスク管理制度・措置を導入し、医薬品安全性のリスクを有効的に軽減、大衆の医薬品使用の安全性を確実に守るよう要求した。
SFDAが2007年8月に公表した「注射剤類医薬品生産工程と処方審査工作の展開に関する通知」に挙げられたハイリスク品種は今回のリスク管理計画推進行動の範囲に含まれている。これらの品種はそれぞれ「化学医薬品注射剤ハイリスク品種」、「中薬注射剤ハイリスク品種」、「重度な有害反応報告があった注射剤品種」リストにも掲載された。
3. 財政部:2008年度新型農村合作医療補助資金の交付
「健康新聞」7月18日の報道によると、先日、中国財政部は衛生部との協議に基づき、中西部22省、東部6省、及び単体計画を策定した4つの市、計2,619新型農村合作医療(以下「新農合」と称す)が実施された県、市、区に、246億元の「新農合中央財政補助資金」を交付した。
新農合制度が上記地域を全面的にカバーしたことにより、参加人数が増加、また補助基準の引き上げが原因で、2008年は中国中央政府が交付した補助金が最も多い年度となった。
「新農合」の基金管理を強化するため、財政部と衛生部は、地方財政、衛生官庁及び財政監査専門官オフィスに「新農合」の資金の審査・照合と管理の実施作業中は互いに協力し、充分にコミュニケーションをとり、「新型農村合作医療基金財務制度」、「新型農村合作医療基金会計制度」及び「新型農村合作医療補助資金国庫集中支払管理暫定弁法」の要求に従い、できるだけ迅速に中央財政新農合補助資金の分配交付を完成し、「新農合」の発展を促進させ、「新農合」基金の安全性と全面性を保つよう要求した。
4. 衛生部:震災救援―医療衛生・伝染病予防活動の現段階における成果
7月18日、衛生部は記者会見を開き、衛生部の毛群安報道官が今回の震災救援活動の医療衛生・伝染病予防活動などについて紹介した。 毛氏の紹介によると、「5.12ブン川超大地震」発生後、中国全国から駆け付けた震災地域を支援する医療衛生・伝染病予防関係者は、党中央、国務院の強力なリーダーシップの下一致団結し、地方政府と衛生官庁の協力で、多くの負傷者を救助治療したのと同時に、積極的に伝染病の予防活動と衛生監督活動を展開した。
毎日の重度被災地(県)の伝染病に関する調査・分析の結果により、今回の地震の重度被災地(県)における伝染病の発病率は例年同期より減少する傾向が見られた。記者会見の時点まで、被災地域では重大な伝染病発生と重大な突発公共衛生事件は発生していない。負傷者の救助とリハビリなどの医療活動は順調に展開しており、震災救助、医療衛生・伝染病予防活動は段階的な成果を上げたと同氏は語った。
5. SFDA:官庁2008年後半期の重点任務
「2008年度食品薬品監督管理工作座談会」が7月22日・24日に、寧夏回族自治区銀川市と貴州省貴陽市按南北片区で開かれた。そこで各省(区、市)の食品薬品監督管理局の責任者は、今年前半期に実施した監督管理措置、その効果、及び各自の経験と感想について報告した。
国家食品薬品監督管理局の邵明立局長は前半期の業務のまとめを報告し、後半期の業務の重点任務と要求を言い渡した。 2008年前半期、SFDAは医薬品登録秩序の規範化、医薬品生産安全性の監督管理の強化、医薬品流通秩序の整頓、食品安全性に関する総合的な監督管理に力を注ぎ、全国の食品・医薬品の日常的な監督管理を強化し、特定プロジェクトの整頓整備の結果を固めた。
2008年後半の医薬品監督管理業務は主に以下の5つである。
①確実なオリンピック関連の食品・医薬品の安全性の確保。
②科学的方法による震災後の回復、再建設活動の推進。
③全面的に食品、医薬品の日常監督管理を実施し、違法な添加物特定検査項目を強化。医薬品有害反応の監視測定早期警報システムをより改善し、特殊医薬品に対する監督管理をさらに強化。
④積極的、かつ穏便に組織の改革を推進。
⑤社会の安定を維持する活動を高度に重視。
6. SFDA:医療機器登録管理の更なる強化と規範
2008年7月29日、国家食品薬品監督管理局はそのオフィシャルWebサイトで「医療機器登録管理の更なる強化と規範に関する暫定規定」(以下「暫定規定」と称す)を公布した。その目的は、医療機器の登録管理をより強化、規範し、医療機器特定項目の整頓の成果を固め、大衆の医療機器使用の安全性を有効に確保することだ。
「暫定規定」により、中国国内に事務所を設けていない海外医療機器生産企業は、中国国内にある独立法人を代理人として指定しなければならない。 また、生産企業は登録申請資料を提出する際、当該商品の登録基準、及び電子版の説明書(内容は紙ベースの説明書と一致するもの)を一緒に提出すること。技術審査部門は登録申請資料を審査した後、資料の追加が必要である場合、一括で生産企業に通知すること。生産企業は「医療機器登録管理弁法」に従って、追加資料を一括で揃えること。技術審査部門は国内第三類医療機器、或いは輸入医療機器の追加書類を受理した後、45営業日以内に技術審査を完成すること。 規定に従わずに行った申請、或いは明らかに登録申請資料内容と申請項目が不一致のもの、安全有効性評価を行うことが不可能な申請資料、及びその他の安全有効性を確保できない申請項目がある場合、関連する登録管理部門が登録をしない決定を下すことを規定した。
7. 衛生部:2009年、中央政府は農村衛生基礎施設建設用に、約27億元前後の資金を投入する予定
新華ネットは、7月31日、衛生部企画財務司の趙自林司長が、「県、郷、村の農村3級衛生基礎施設の建設のため、中国中央政府は引き続き、専用資金を投入する予定であり、その金額は約27億元前後だ」と語ったと伝えた。
また趙自林氏は「これまでの数年間、中央政府は主に、業務用建築物の建設に専用資金を投入しており、現在、それらの機構の業務用建物が相次ぎ完成し、設備の配置が必要となっている。そのため、2009年度の投資は主に設備の配置に使われる。郷鎮衛生院の基本設備の配置と同時に、県婦人・幼児保健機構と県中医院の設備配置も行う予定だ」と語った。
二、業界重要ニュース
3. ローランド・ベルガー:BRICsの医療業界が持つ潜在力
6. 医薬品企業10社が初回「イノベーション型企業」リストに入選
1. 医薬品産業で行われる融資と投資:イノベーションは前提
初回「中国医薬品産業融投資ハイエンドシンポウジウム」が7月19日に開かれた。
業界有識者は現在の中国医薬品産業の融資・投資における問題点は、
①現存の発展資本の規模がまだ限られていること
②資源の分散
③研究開発と産業資本の間に存在するギャップ
④情報ネットワークの不完全による産業チェーン上下流の情報交換の不順である、
と指摘した。
上海市発展改革研究院の汪勝洋副院長は、中小医薬品企業が投資を誘致する前提はイノベーションである、と分析した。上海桑迪マーケティングコンサルティング機構は、中小型医薬品企業は、銀行与信、上場及びベンチャー投資を誘致するなどの方法で資金を調達することができ、バイオ医薬品、中成薬、抗腫瘍薬など、将来の成長可能性を持つ商品を抱えている医薬品メーカーは、ほとんどイノベーションにおいては、比較的に熟した技術を持っているため、資金面のサポートを得れば、すばやく産業化になる可能性がある、との見解を示した。
2. 民族医薬が発展のチャンスを迎える
「中国中医薬新聞」の報道によると、第7回全国民族医薬学術大会が7月20日に南寧にて開かれ、大会中、全国各地から百名ほどの民族医薬関係者が民族医薬の基本理論、臨床実験及び特色のある技法について交流を行い、各民族間の友情を深めながら、中国民族医薬の発展について語り合った。
新華ネットは、7月24日に、貴陽で開かれた「中国民族医薬シンポウジウム」に参加した専門家達が、中国の民族医薬が大きな発展するチャンスを迎えるとの見解を表明したと伝えた。 中国医薬品企業管理協会常務副会長の于明徳氏は、現在中国民族医薬にとって、次の5つの大きなチャンスがあると分析した。
一、医療改革が一般薬市場にもたらした拡大のチャンス。
二、資本市場が独特な特徴を持つ民族医薬品産業に持つ期待。
三、医薬品製剤が欧米、日本市場に進出する時機が熟し到来。
四、アウトソーシングと生産の移転が市場の拡大を促進する効果。
五、科学的な発展観念が導く改革と政策の改善。
同氏は、民族医薬企業は従来の考え方を変え、製品と資本両方を重視する経営方式を学び、実施し、医薬品企業の新たな増長方式を作り出すべきだ、と提案した。 国家中医薬管理局医政司の許志仁司長は、医政司は民族医薬品を都市医療保険と新型農村合作医療システムに入れるよう努力していることを表明した。
医政司の提案は、まず、中医薬管理局に専門の民族医薬を管理する機構を設け、経費をリストアップすること。そして、関連する衛生計画に民族医薬を入れること。三つ目は、民族医薬を医療衛生リソースと中医薬リソースの重要な一部として認識し、積極的に応援し、その発展に力を注ぐ、という内容。
3. ローランド・ベルガー:BRICsの医療業界が持つ潜在力
「上海証券新聞」は、7月25日、ローランド・ベルガー・ストラテジー・コンサルタンツ社の調査レポート「十字路にいる医療業界――世界衛生システム変革中での方向選択」が、アメリカは依然として世界最大の医療保健市場であるが、BRICsのブラジル、ロシア、インドと中国が将来の成長可能性を持つ市場だと指摘している、と報じた。
当該レポートはアンケート調査、50名のグローバル先端医薬品企業の責任者との対談、及びデータ分析の結果に基づいて書かれたものである。インタビューを受けた企業の大半が伝統的な医薬品ビジネスモデルが巨大なプレッシャーを受けていると感じており、回答企業の約半分は、中長期の視点から見ると、自社のアメリカでの利潤は下落するとの見解を述べた。
また、回答企業の約三分の1が、現在のアメリカの医薬品登録体制を大きな問題と見なしていることがわかった。22%の企業はBRICsが医薬企業の将来的な発展の「エンジン」の役割を果たす存在になるとの見解を述べた。インタビューを受けたほとんどの企業はすでにこの新しい市場で発展を推進しており、市場での優位な立場を確保するため、関連するプロジェクト部門を設けている。
また、BRICsでの発展潜在力の発掘、時代おくれのマーケティングと販売方式の改革、研究開発の強化とイノベーション力の向上が、業界の更なる発展、そして営利能力を向上させるキーポイントだと認識している。
4. 中薬の新薬開発は低レベルの研究の繰り返しを減少すべき
「中国中医薬新聞」は、7月25日に開かれた「中国中医科学院中医薬発展シンポウジウム」で、中国工程院院士、中国中医科学院首席研究員の李連達氏が「中薬新薬研究の回顧と展望」というタイトルの講演をした、と伝えた。
同氏は講演で、中国の中薬業界は近年素晴らしい実績を得ているが、イノベーション力への発展はまだ足りない。低レベルの研究開発の繰り返しが主な原因の一つであると指摘した。 李氏は「中薬の研究の主導方向性は「自主的、発展的、革新的」であり、政策法規、技術基準などのサポートも必要である」と強調した。
また、関連官庁が各制度をより改善させ、資金のなど投入を増加し、新薬研究プロジェクトの品質を向上させる同時に実施量を制限し、「産・学・研」の連携、中医と西洋医学の連携、医療と医薬の連携などを推奨し、中薬の新薬の発展に余裕のある環境を提供してほしい、との考えを示した。
5. 初回「イギリス中医薬ウィーク」開催
新華ネットは中国国家中医薬管理局、中国駐イギリス大使館、The Prince's Foundation for Integrated Health(中国)が主催した「イギリス中医薬ウィーク(Traditional Chinese Medicine Week )」が7月27日~8月2日に、ロンドンにて開かれた、と伝えた。
中国、イギリスの医学学界の専門家が中国伝統医薬のイギリスでの発展の将来性について語り合った。 7月28日、中国駐イギリス大使傅瑩女史は、「中医薬ウィーク」はイギリスの国民が中医薬に関する基礎知識及び中国の伝統文化を理解することに役立ち、また中英両国が中医薬に関する提携と交流を促進させる効果がある」と述べた。
中国衛生部副部長兼国家中医薬管理局局長の王国強氏は、「中国政府は中医薬事業の発展を非常に重視しており、中医、西洋医学を同様に重んずる方針を貫徹し、中医薬の世界でのプロモーション活動を積極的に賛成・支援している。中医薬に関する文化、独特な治療効果をイギリスの国民に紹介でき、中華民族が創り出した医薬科学を、イギリスを含む世界中の人々の役に立つことは「イギリス中医薬ウィーク」の目標である」と語った。
6. 医薬品企業10社が初回「イノベーション型企業」リストに入選
7月28日、中国科学技術部、国務院国家資産監督管理委員会及び中華全国総工会が北京で、初回「イノベーション型企業」リストを連合で公布した。91社が2年間の実験を経て、初回の「イノベーション型企業」として正式に認定された。うち、バイオ医薬品企業10社が選ばれ、総数の10%以上を占めたことは、医薬業界がイノベーションの重点業界であることを明らかにした。
現在、中国にある化学薬品とバイオ薬品のほとんどは海外製品を真似したものである。長い間、中国国内の製薬企業は「販売を重視、研究開発は二の次」の経営方式を取っており、結果、同じ医薬品のコピー商品がいくつも生産され、同質競争が繰り返されてきた一方、企業のイノベーション力とイノベーションを奨励するシステムの乏しさが中国医薬業界の発展に大きな制限をもたらしてきた。
イノベーション型企業が業界の先駆けとなり、医薬業界産業のグレードアップを導き、中国の医薬産業を徐々に世界の「原薬・ジェネリック薬の製造基地」から「イノベーションの中心地」に転換させることが期待されている。
7. 中国伝統医薬が国民の自己保健の主な手段
新華ネットは、7月29日、中国非処方薬協会の王偉秘書長が、中国伝統医薬が国民の自己保健の主な手段として使われていることを表明したと伝えた。
「診察を受けにくく、治療費が高い」というのが現在中国で存在する医療問題である。伝統医薬が中国国民の自己保健のメイン手段として使われる大きな理由は、天然物を原料として使い、しかも、非対抗的な治療法であるため、毒性と副作用が少ないこと、また価格も手頃というメリットがあるからである。中国で処方薬と非処方薬の分類管理が実施されてから、4,610種類の非処方薬が公布されたが、うち、70%以上が中成薬(注1)であった。
注1: 中成薬:中医学理論に基づいて、多くの人に共通する、処方を選別して、其の処方を携帯に便利で、品質の安定した錠剤・丸剤・液剤等の剤型にした製剤。
三、企業動向
4. 雲南白薬:再融資の始動
1. 浙江医薬:半年の純利益は百倍に増加
新華ネットは、7月17日、浙江医薬株式有限公司(以下「浙江医薬」と称す)が2008年前半期の業績を公表したと報じた。同社財務部門の初歩の統計によると、2008年上半期の親会社の株主に属す純利益は約4.1億元前後で、前年同期の370.6万元より、110倍前後増加した。
ビタミン価格の高騰により、巨額の利益を得た「浙江医薬」はすばらしい上半期業績を世間に公表した。 「浙江医薬」のメイン商品であるVE、VH、VAの大幅値上げが同社の業績を激増させた。同社は世界の主要なビタミン生産企業として、現在VEの生産量はすでに1万トンを突破し、全国1位、世界3位の実績を持っている。
2. 華海薬業:黙沙東との製剤の委託加工協議
「中国証券新聞」は、7月24日、浙江華海薬業有限公司(以下「華海薬業」と称す)が、先日グローバル製薬大手黙沙東社(MSD China)と数年間の製剤の委託加工の覚書を締結したことを公表したと報じた。今後、同社は黙沙東社のある特許製品の製剤の委託加工を行い、加工した商品は黙沙東社が世界市場で独占販売することになった。
今回の合意の内容及び適用範囲は、当該製品の配合や、生産から商品包装までの全過程をカバーしている。今後、適用範囲はほかの製剤製品、原薬、及びFDAのcGMP認証要求に従って中間体を生産することまでカバーする可能性がある。
今回の委託加工協議は黙沙東社が「華海薬業」の商品を購入する承諾書ではなく、「華海薬業」と黙沙東社の関連収益についても触れていない。「華海薬業」が関連する資格認証と関連する国際医薬品監督管理部門が要求したすべての許可を得てから、初めて黙沙東社の製剤製品の委託加工メーカーになれることは同社が出した公告に書かれている。
3. 2008年前半期の平穏かつ急速な成長
「中国証券新聞」は7月29日、2008年1~6月の中国医薬集団の累積売上総額が212.43億元であり、前年同期比36.999億元増、増加率は21.09%に達したと報じた。年度予算の50.22%を実現し、初めて1四半期の売上が百億元、半年の売上が二百億元を上回ることを実現した。 利潤総額は9.58億元、前年同期比4.76億元増、増加率は98.75%。株の譲渡など非経常収益を除き、実際に得た利潤総額は6.78億元で、年度予算の58.13%を実現した。輸出入総額は5.03米ドルに達し、前年同期比50.5%増で、年度予算の75.59%を実現した。
2008年後半期の中国医薬集団の主要の業務内容は以下の10項目である:
① 業界産業構造の調節スピートの引き上げ。
② 回収すべき代金の回収と監督制御の強化。
③ 投資・融資戦略の穏便な推進。
④ 内部制御制度の実行の強化。
⑤ 経済運営監督管理の品質の向上。
⑥ イノベーションへの管理の強化。
⑦ 情報化プロジェクトの建設の持続的な推進。
⑧ 国際的合作プロジェクトの展開の積極的な推進。
⑨ 生産の安全性を強化し、オリンピックの無事開催を確保。
⑩ 地震震災救助精神の唱導、党の建設の推進。
4. 雲南白薬:再融資の始動
「21世紀経済報道」は、7月29日、雲南白薬集団株式会社(以下「雲南白薬」と称す)が戦略上の考えより、近日中に(非公開)融資計画の実施を予定していることを発表したと報じた。これは同社が上場以来、初めて行う現金融資である。 「雲南白薬」の証券事業部の責任者は「現在のところ、今回の追加融資の規模、発行対象及び用途などの詳細については、まだ明確になっていない」と語った。
四、区域別重要ニュース

2. 貴陽:製薬産業の急発展
4. 蘇州:世界レベルの医薬サービスアウトソーシング基地の構築
5. 広東:医薬品の「陽光買付」、7割の品種は安定した価格を保つ
1. 昆明:雲南医薬産業は「2回目の創業」を図る
「上海証券新聞」は、7月17日先日開かれた「昆明市雲南医薬産業発展大会」で、雲南省党委員会常務委員、昆明市党委員会書記仇和氏が「2012年に、雲南医薬品産業は生産額200億の目標を達成すべきだ」と指摘したことを伝えた。雲南省の大手製薬企業のほとんどは昆明にあるため、業界関係者は今回の大会をまさしく雲南医薬産業全体の「2回目の創業」のスタートだと認識している。
雲南省の関連担当者は「雲南の医薬企業は上場・融資の意識の推進を速め、資本市場の力を借りて、雲南医薬産業の「2回目の創業」の資金面の問題点を解決すべきだ」と指摘した。昆明の目標は、2020年に、雲南医薬を昆明の最も重要なハイテクノロジー産業として育てると同時に、昆明を中国で最も特色のある医薬産業基地として発展させることである。この決断は、雲南白薬、昆明製薬などの上場企業、またテン虹薬業、積大製薬など上場・融資を予定している雲南製薬企業に良き発展するチャンスを与えることになる。
2. 貴陽:製薬産業の急発展
「中国中医薬新聞」は、7月21日現在の貴陽市医薬品生産企業は全部で74社、年間総生産額は71.80億元、工業売上額は53.43億元、実際納税額は5.04億元、利益総額は5.71億元であると伝えた。 貴州は中国中薬材4大産地の1つで、豊富な中薬材資源は省都の貴陽市の医薬品産業に良き基礎条件をもたらした。
ここ数年間の急成長により、貴陽市の製薬業界は「中成薬」をメインに、バイオ製品、中薬飲片、化学医薬品、衛生材料など、多元化に発展する生産構造・システムが形成され、ローカル医薬材資源が充分に開発・利用された結果、単なる資源の優位性から経済優位性への転換に成功した。
3. 常州:医療機器大手BIOMET社が基地を設立
7月21日の中国ニュースネットの情報によると、グローバル大手医療機器メーカーの米国BIOMET社が先日、江蘇省常州市高新区輸出加工区に、同社の中国で2か所目になる製造基地――常州BIOMET医療機器有限公司の建設を正式にスタートした。同社はここを中国での医療機器の製造の中心基地にする予定。
常州高新区管理委員会主任の楊平平氏は、「医療機器業界は常州高新区の重点発展産業であり、すでにKanghui医療機器(Kanghui Medical Innovation Co.,Ltd.,)、Orthmed 医療機器(Orthmed Medical Instrument Co., Ltd.,)などの大手医療機器会社の誘致に成功してきた。今後は国際的産業資本移転の良質な選択肢として発展し、企業と地域経済の共同な繁栄・発展の促進に貢献したい」と語った。
4. 蘇州:世界レベルの医薬サービスアウトソーシング基地の構築
中国江蘇ネットは、7月22日、アメリカCovance社が、WuXi PharmaTech社と蘇州呉中区にて、プロジェクト提携記者会見を開き、各社50%の株の保有比率で合資会社を設立し、世界一流の医薬品サービスアウトソーシング基地を構築することを宣言したと伝えた。 近年、呉中区はバイオ医薬産業とサービスアウトソーシングを全地域の経済構造の調節の重点として発展してきた。今回大手の2社が呉中区を選択した原因の一つは呉中区の良好な投資環境にある。
5. 広東:医薬品の「陽光買付」、7割の品種は安定した価格を保つ
新華ネットは、7月30日、広東省医薬品買付サービスセンターから、2008年広東省医療機構の医薬品「陽光買付(注1)」業務は、「範囲内品種目録の作成」と「価格の確定」が順調に完成した、との情報が入ったと伝えた。
範囲は約2.8万品種の医薬品を含み、うち7割の品種は安定した価格を保った。ほとんどの「名優製品」(注2)は「範囲内品種目録」に入選したとの確認が取れた。 特殊品種への保護を強化するため、今回の医薬品の買付は、市場調節価格品種に含まれた「特許医薬品」、「良質高値の医薬品」、「国家科学技術進歩賞を受賞した医薬品」、「1類西洋薬と2類以上の中薬」、「国家機密処方薬品」、及び「国家863計画研究成果として承認された医薬品」を、競争が激しい価格競争のプロセスを通さず、直接対談面接で参加させた。
また、実際のニーズに従って、輸液関連製品の価格が合理的に引き上げられ、一部不当に高い医薬品の価格も調節された。ほかに1,500以上の品種が重点監視コントロールの範囲に入れられた。それらの品種の買付量は制限され、病院での買付量の30%を超えてはならないと制限された。
注1、「陽光買付」:「太陽の下に晒す」をイメージに、「公開、公平、公正」な買付方式。医薬品だけではなく、現在徐々に各地域政府の各事業にも取り入れられている。
広東省では、省を単位に、医療機構の医薬品統一買付をネット上の価格制限・価格競争を通して実施し、医療機構の医薬品の買付の規範化、医薬企業間の競争の秩序整頓の促進、「公開、公平、公正」な医薬品買付システムを構築することを目指している。
注2、「名優製品」:名牌(ブランド)商品と優質商品のこと。
名牌商品:「中国名牌戦略推進委員会」の審査により選ばれた優良商品に与える名誉称号である。中国名牌製品の審査は年一回。各省、自治区、直轄市の名牌製品は2年一回、各省、自治区、直轄市で審査される。
優質商品:「国家優質製品評(価)選(出)条例」、及び国務院関連官庁、省、自治区、直轄市人民政府が制定した優質製品評(価)選(出)規則に従って、選ばれた優良商品に与えられる名誉称号である。



