衛生部の「絶対的権力」を獲得する傾向

 2007年9月22日に開かれた「中国社会保障論壇第二回年会」で、中国衛生部副部長高 強氏が「中国医療衛生服務システム発展の主要任務は、メカニズムの改革と政府投入の増加により、医療サービスへの監督管理を強化し、公益的な性質を保ち、サービスネットを整え、サービスの品質を高め、費用を抑える」との観点を表明しました。
医療機構の公益的な性質の位置付けには「公立病院の収支分離化」の改革が打破口として選ばれる可能性があります。

 「収支分離化」とは、非営利性の医療機構の収入は全額政府に納入するが、その支出も政府から与えられます。収支を分離させることで、非営利性医療機構とそのビジネス行為 による収入を分離させることを目的としています。

 医薬品の流通システム改革に関しては、高 強氏が以下の二点を強調しました。
1. 国家基本医薬品目録の作成編集
2. 適切な政策を用いて、廉価基本医薬品の生産、流通と使用を保障

 衛生部は基本医薬品目録にある医薬品に関しては、政府主導型の指定生産、統一価格、統一配送を実施、またこれらの医薬品が地域衛生機構と公立病院で必需使用量の比率を明確にすべきと認識し、衛生部が主導する地域医療機構に試行されています。この試行を通して、全医療機器流通業界への拡大を図っています。

 現在、中国前年度の医療器械購入額が約300億元、衛生材料の購入額が400億元を上回りました。上記の購入モデルが推進できれば、衛生行政部門が事実上17000軒の中国国立病院と医療器械の命脈を左右することを意味します。
 医療衛生サービスと医薬品の流通システムの改革が衛生部関連政府機関の行政上の権力を大いに向上させることになります。

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