「中国社会保障論壇」第二回年会の開催
「中国社会保障論壇」第二回年会が2007年9月22日、北京にて開催されました。中国国務委員兼国務院秘書長 華
建敏氏が開幕式に出席、講演され、「中国労働と社会保障部」などの33中央国家機関の代表、国連駐中国機構、EU及び一部外国駐中国外交団と専門家、香港定年者協会代表、地方労働保障部門の代表、約500人あまりが論壇開幕式に出席しました。
今回の論壇は「中国の都市と農村をカバーできる社会保障システムの設立」をテーマに講演を行いました。労働と社会保障部、衛生部、財政部副部長など中国中央政府各部門代表講演者の講演ポイントをここでご紹介します。
講演者:国務委員兼国務院秘書長 華 建敏 氏
テーマ「制度による社会保障事業の持続的発展を確保」
現存制度を整えると同時に、農民工、土地を失った農民と農村の社会保障制度を設立し、まだ保険に参入していない人員と無職高齢住民の社会保障方法を模索し、社会保険、社会救助、社会福利、慈善事業など制度の連携を妥当に実施します。「社会保障法」、「社会救済法」、「基本養老保険条例」、「社会保障基金管理条例」と「企業年金条例」などの法律法規を作成・発表し、基本法律、行政法規と政策施策の融合による法律政策システムを形成します。
講演者:労働と社会保障部部長 田 成平 氏
テーマ「都市と農村住民の社会保障の制度化実施」
中国都市と農村の社会保障の発展がアンバランスであり、農村養老保障制度が停滞した後、医療人員、医薬品の不足が著しく問題化し、多数の地区がまだ基本的家庭保障レベルにとどまっています。都市では、一部の住民がまだ社会保障範囲に入ってなく、社会保障制度をより完全にする必要があります。都市と農村の社会保障制度の構築を全面的に計画し、各階層の住民を保険カバー範囲に入れ、「保険に入るべき人をすべてカバー」の目的を実現します。人口の流動と農村都市化の趨勢に対しては、都市と農村の二重構造に着目し、都市と農村の各種類の社会保障と基準が徐々にかみ合うような方法を探し出すべきです。また、都市と農村経済発展の差を考慮して、都市と農村がそれぞれ違う保険プロジェクトを実施し、社会保障レベルの差異を表すべきです。
講演者:財政部副部長 王 軍 氏
テーマ:「都市と農村の社会保障システムの設立を積極的に支持」
1998年~2006年、中国全国財政社会保障の総支出は596億元から4,362億元に増加し、年平均増加率は28.3%に達し、同期予算内財政支出の増加率を上回り、財政収支総額の占有率が5.52%から11.05%に上昇しました。うち、全国財政が「二つの確保」、「低保」と就職への補助支出額は2006年に1,475億元に達し、1998年の11.3倍になりました。
衛生経費は1998年度の414億元から2006年度の1,320億元に上昇しました。最近の数年間は中国農村社会保障システムの構築が最も迅速に発展、国の財政支援額も以前より大幅に上昇した期間でありました。中国財政から、新型農村合作医療に対する支出額は2003年度の4億元から、2007年度の114億元になり、農村医療救助支出額は2003年度の3億元から2007年度の13.2億元になりました。2007年度に、農村住民の最低生活保障制度の構築のため、中国中央政府財政が30億元のプロジェクト専用資金を与えました。
講演者:中国衛生部 党組書記・副部長 高 強 氏
テーマ:「健康保障システムに構築は必ず中国の国情からスタート」
健康保障システムの構築は海外の良い経験を参考する必要がありますが、まずは中国の国情から出発しなければなりません。中国は人口が多い国であり、国民経済発展のレベルがまだ低く、都市と農村の経済発展においてはギャップがあり、住民の収入の差が比較的大きい国です。このような国情によって、相当長い期間内において、全国統一、都市と農村が統一した健康保障システムを構築するにはまだ困難であります。都市農村部の住民の一人一人が基本衛生サービスを受けられるように、「城郷結合部(都市と農村との合流地区)職員の基本医療保険」、「都市無職(定年者を含む)住民の基本医療保険」、「農村合作医療」と「都市農村医療救助」を含む、それぞれのニーズに対応する、形式が多様な健康保障制度を構築すべきです。
それと同時に、政府が医療衛生事業の発展に力を入れ、科学的に規範化され、公益性を表せるような医療管理体制と運行メカニズムを建設し、都市と農村部の住民に安全・有効・便利・安価の公共衛生と基本サービスを提供できるように努力すべきです。
政府主導の原則を守り、区域衛生計画に基づき、社会資源の医療衛生サービス開発への参入を動員・激励し、ビジネス性質の健康保険も発展させ、国民の衛生に関する多レベルなニーズを対応します。
講演者:国務院法制弁公室副主任 郜 風濤 氏
テーマ:「《社会保険法》のキーポイントは基本的な法律構造の構築にあり」
《社会保険法》の基本的な考えは:中国社会保険制度の基本的な法律構造の確立を重視して、社会保険の原則、各種の参加者に各種類の保険カバー範囲、社会保険費の徴収体制、社会保険基金の全面的な計画レベル、社会保険待遇項目と権利条件、社会保険実施機構、社会保険基金投資運営、社会保険基金監督管理など社会保険制度に関して共通性のある問題解決に着手し、保険種類に関する具体的な規範は、相応する行政法規、法則の構築を通して整えます。
「中国社会保障論壇」の紹介
「中国社会保障論壇」は2006年、中国労働と社会保障部が起案し、33の中国中央国家機関が共同で創立した、中国社会保障領域の権威的な交流場として機能してきました。資源の収集、開発と共有を主旨に、社会保障に関する理論の開発、意識の養成、政策の宣伝と成果の展示、重点難点問題の研究討論、国際交流合作の展開、中国社会保障システムの整備と社会主義が調和する社会の構築に貢献することを主要任務としています。
「論壇」は毎年一つのテーマについて、作文募集活動、テーマ年会を一回開催し、論文集も出版しています。




